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柔心左右衛門の独言

 古武術随筆録 「柔心左右衛門の独言」


その九 ひとつ    平成17年3月3日


古武道を始めたとき、

「軸を立てろ(そもそも軸って?)」
「体の中心」
「胸を緩めて」

さっぱり理解できない言葉。
そして、どう動いているのかもわからない動き
それでも、理解したい、動けるようになりたいから
始め、続けている古武道。
分からないから、出来ないからこそ続けている古武道
ようやく、少し道を進め、歩けるように。
まさに、継続は力なり。

さて、私が古武道修行時代、
稽古に参加して自分に課していたことがあります。
参加したら必ず何かひとつヒントをもらおう、
新しい気付きを得ようとしていました。
変な話、途中でひとつ得たと思ったら、後は流し(笑)

逆に、なかなか得ることが出来なかった時は
終了寸前まで、
時には、終了後も、
何か得ないと帰れないと貪欲にいたものです。
ただ、毎回ひとつを得ることは、そう簡単ではないです。
ですから、稽古はつらかったけど、楽しく、
また、休むこと、遅刻さえも恐れたのです。
いない時に何か得られることがあるのではないかと。

常にひとつだけ何かを学び、
2つ以上求めず、
そして、ひとつひとつのの積み重ねが
蓄積され力に。




  



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